本日はRailsを学びたいけど環境構築が分からない方向けに、初学者には難易度の高い開発環境の構築について説明していきたいと思います。
環境構築に必要なもの
RailsをPC上で動かし、学習していくためには、次のソフトウェアが必要です。必要になるソフトウェアは、
どれもインターネット上から無料で入手できます。
Ruby
Railsを動かすための、オブジェクト指向言語であるRubyの実行環境です。今回はバージョン2.5を使います。
rbenv/ ruby-build
複数のバージョンのRubyをインストールできる上、必要に応じてRubyのバージョンを切り替えて利用するためのソフトウェア です。
RubyGems
RubyGemsはRuby用のパッケージ・マネージャです。Rails関連のソフトウェアのインストールやアップデートに使います。Rubyをインストールすると、もれなく同時にインストールされます。
Homebrew
HomebrewはmacOS専用のパッケージ管理ツールです。
Xcode
Rubyのインストールにはソースのコンパイルが必要なので、 macOSの開発環境であるXcodeとCommand Line Toolをインストールします。
Ruby on Rails
Ruby on RailsをGemパッケージとしてインストールします。Railsは複数のGemパッケージから構成さ れており、Webアプリケーションフレームワークのオープンソースです。
インストール
Xcode
XcodeはAppleのApp Storeでダウンロードします。
Command Line Tool
RubyとRailsのインストールには、Xcodeだけでなくコマンドライン・ツールもインストールする必要があります。このツールのインストールは、必ずHomebrewのインストールの前に行ってください。
macのターミナルを開いて、次のコマンドを実行してください。
$ xcode-select --install
Homebrew
次にHomebrewをインストールしましょう。HomebrewでRubyをインストールするには、まず Homebrewのサイトにアクセスしてください。
公式サイトにアクセスして「 Install Homebrew」の下に書かれているインストール用のコマンドをコピー してください。コピーしたらターミナルに打ち込みましょう。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
rbenvとruby-build
Homebrewを使ってrbenvをインストールしましょう。また、rbenvに必要 ruby-buildもインストールします。
$ brew install rbenv ruby-build
ターミナルを開くたびにrbenvを初期化するコマンドが自動的に実行されるように、 bash_profileでrbenvが初期化されるように以下のコマンドを打ちましょう。
$ echo 'eval "$(rbenv init -)" ' >> ~/.bash_profile
次にコマンドで、. bash_ profileファイルに加えたコマンドを実行します。
$ source .bash_profile
Ruby
rbenvを使用してRubyをインストールしましょう。今回はRuby2.5.1をインストールします。
$ rbenv install 2.5.1
「rbenv versions」 で インストールされているRubyの一覧を表示できます。
$ rbenv versions
* system (set by/Users/yuu/.rbenv/version)
2.5.1
Ruby2.5.1を使えるようにするために以下のコマンドを打つ。
$ rbenv global 2.5.1
インストールできてるか、Rubyのバージョンを確認してみましょう。
$ ruby -v
ruby 2.5.1
Rails
RailsおよびRails に 必要なGemパッケージ を、RubyGemsでインストールします。 今回はRails5.2.0をインストールします。他のバージョンをインストールしたい場合は各自バージョンを替えてください。
$ gem install rails --version "5.2.0" -N
インストールが済んでるかターミナルを開き直してから、 Railsのバージョンを確認してみましょう。
$ rails -v
Rails 5.2.0
Rails ディレクトリの作成
Railsの開発環境ができたのでディレクトリを作ってみましょう。
$ mkdir ~/rails
ターミナルで次のコマンドを実行し、 ホームディレクトリ直下のrails ディレクトリに移動します。
$ cd ~/rails
Railsアプリケーションを作成しましょう。
$ rails new sample
create create README. md
create Rakefile
create .ruby-version
create config.ru
create .gitignore
create Gemfile
(中略)
Railsを動かしてみよう
Railsのサーバーを立ち上げるためには、作成したアプリに移動して「rails s」というコマンドを打ちます。
# アプリに移動
$ cd sample
# サーバーを立ち上げる
$ bin/rails s
ウェブブラウザを開いて、URL欄に「 http:// localhost: 3000/」と入力し、サーバーにアクセスし てください。 Railsアプリケーションの画面が表示されます。
もし表示されないときは、URLを「 http:// 127. 0. 0. 1: 3000/」に変えてみてください。
まとめ
これでRailsの開発環境をつくることができました。20分くらいで簡単に出来ると思いますので、
皆様も是非Mac
に開発環境を作ってみてください。